【7月27日 AFP】米フェイスブック(Facebook)の株価は26日、前日比で19%安の176.26ドルに急落し、時価総額にして約1000億ドル(約11兆円)減となった。1日の減少幅としては他社を含めても過去最大で、同社が直面する過酷な現実を如実に表す事態となった。

 ここ数年異例のペースで成長してきた同社は、プライバシーと個人情報保護をめぐる問題のあおりを受け、その伸びは落ち着きつつある。

 株価急落の前日には、第2四半期決算が予想を下回ったと発表。成長率は当初予想からはるかに弱まると警告していた。

 これについて同社は、プライバシーとセキュリティー保護の新たなアプローチが誘因の一つになるとの分析を示す一方で、事実上全収益を占める広告収入の増加に限界があるとの認識もうかがわせた。

 米シラキュース大学(Syracuse University)でコミュニケーションと広告を専門とするブライアン・シーハン(Brian Sheehan)教授は、「投資家らはプライバシー問題以前に、特に25歳未満の若者離れを危惧している」と指摘し、若いユーザーへのアピール力低下という同社のより根本的かつ長期的な課題に投資家らが懸念を強めたという見方を示した。(c)AFP/Rob Lever