【7月27日 AFP】英政府は26日、同国の医師による医療目的での大麻の処方が認められると発表した。年内に新規定が発効する予定。一方、同政府は、この措置は嗜好(しこう)目的での大麻使用の合法化に向けた第一歩ではないと強調している。

 この決定はサジド・ジャビド(Sajid Javid)英内相によるもので、専門臨床医が患者に医療用大麻を投与できる条件を定めた法律が緩和される。

 これに先立ち、若いてんかん患者らの症状の緩和に大麻オイルが寄与したとみられる例など、複数の事例に注目が集まっていた。

 ジャビド内相はツイッター(Twitter)に「医師の処方に基づき医療用大麻が手に入るようにすることは、無言で苦しんでいる患者の生活の助けになるだろう」と投稿。また「愛する人々が痛みに苦しむのを見るよりつらいことはない」とした上で、そのことが今回の決定の理由だと述べた。

 新規定の施行後は、治療において特段の必要性があると見なされた患者に対し、専門医が大麻を処方できるようになる。(c)AFP/Robin MILLARD