日本生まれの簡易トイレを途上国に、リクシルがユニセフと提携
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【7月26日 AFP】住宅設備大手リクシル(LIXIL)は、国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)とパートナーシップを締結し、開発途上国の人々の命を救うため、同社が開発した簡易トイレ「SATO(サト)」を普及させていく。同社とユニセフが26日、共同記者会見で発表した。
SATOはほんの数百円という価格で、病気を媒介する虫を防ぎ、異臭を封じ込めるふたが自動開閉する機能を備えている。
リクシルの瀬戸欣哉(Kinya Seto)社長兼最高経営責任者(CEO)によれば、今回の異例のパートナーシップの下、ユニセフがエチオピアやケニア、タンザニアでSATOをPRしていく。2021年までに、2億5000万人に適切なトイレを提供することを目指しているという。
ユニセフによると、最低限の衛生設備すら利用できない人の数は全世界で約23億人に達しており、うち8億9200万人が野外での排せつを余儀なくされているという。
瀬戸社長との会見に臨んだシャネル・ホール(Shanelle Hall)ユニセフ事務局次長は、このような現状は「人々の尊厳を奪い、命をおびやかす病気にさらす」と警鐘を鳴らしている。(c)AFP