パキスタン総選挙、野党勝利で政権交代か 与党は不正を非難
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【7月26日 AFP】パキスタンで25日、任期満了に伴う国民議会(下院)選挙の投票が行われ、地元メディアは翌26日、非公式で部分的な開票結果を基に、クリケットの元スター選手イムラン・カーン(Imran Khan)氏率いる野党・パキスタン正義運動(PTI)が勝利する見通しだと一斉に報じた。
開票作業が続く中、カーン氏の支持者らは勝利を祝うため街頭へ繰り出した。これに対し与党は、極めて重要となる今回の選挙で「露骨な不正」があったと非難。強力な軍がカーン氏の有利になるよう操作したという声も出ている。
新聞各社やテレビ各局は、野党PTIが少なくとも100議席を獲得して勝利すると予想している。ただ同党が単独で政権を樹立するためには、過半数の137議席が必要となる。
地元メディアによれば、投票が締め切られて17時間以上経過した時点で、開票率は約5割にとどまっているという。開票作業には前例のない遅れが出ており、その正当性への懸念が広がっている。
パキスタン選挙管理委員会は、不正操作疑惑を一蹴し、今回初めて運用された集計ソフトウエアに複数の不具合が生じていることが遅延原因だと説明。選管委員長は26日午前、「100%公平かつ透明だ」と主張した。
同委員長は、開票結果の公式発表がいつになるかは明言しておらず、同日夜までかかるととの報道もある。(c)AFP/David STOUT