【7月26日 東方新報】数億人のサッカーファンが観戦したとされるサッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)。大会期間中、インターネットを介したスポーツ賭博サイトで、ひともうけすることをたくらんだ者もいた。

 中国・江蘇省(Jiangsu)鎮江市(Zhenjiang)警察はこのほど、国内の「代理人」を経由して不当に利益を得ていた賭博サイト「趣彩網」の運営グループを摘発した。サイトはメインサーバーがフィリピンにあり、運営会社はペーパーカンパニーだった。

 調べによると、同サイトでは約42億元(約702億円)以上の金が動いたとされ、このうち違法収益は7億元(約115億円)。「代理人」と呼ばれ賭博を仲介した者は1000人以上、賭博に関わった利用者は75万人近くいるとみられている。

 鎮江市公安局治安支隊の朱遊仙(Zhu Youxian)支隊長は、「法律では、インターネットプラットフォーム上で宝くじを購入する場合、国で認めた範囲のもの以外はすべて違法行為だ。『趣彩網』の運営サイトには、サッカーくじなど国が運営しているサイトと全く同じコンテンツが設置されており、当選結果も全く同じだが、趣彩網の当選倍率は国営のものよりさらに高くなっている。当選金額を上乗せするキャンペーンや、当選して得られた資金をいつでも現金に換えられるなどとうたっていた」と説明する。