【7月25日 AFP】バドミントン男子のスター選手、リー・チョンウェイ（Chong Wei Lee、マレーシア）が、第24回世界バドミントン選手権大会（2018 TOTAL BWF World Championships）と第18回アジア競技大会（18th Asian Games、Asiad）を欠場することが発表された。ここ数か月の過密スケジュールもあって、呼吸器系の疾患にかかったためだという。

　世界ランキング2位のリーは、2018年にすでに9大会に出場しているが、休養して治療を受けた方がいいとの助言を受けたという。世界選手権は、中国の南京で今月30日から1週間かけて開催。アジア大会は、インドネシアで来月18日から9月2日にかけて行われる。

　マレーシアバドミントン協会（BAM）は「（リーの）体調が悪く、呼吸器系の病気にかかっている」と発表し、「当面の間、少なくとも1か月間は激しい運動は行えない。そのため世界選手権、およびアジア大会の参加は見送らなければならない」と話した。

　リーの現在の状態について、協会はこれ以上の詳しいことは明らかにしていないが、練習に姿を見せていなかったため、ここ1週間は体調を崩しているのではとのうわさが持ち上がっていた。

　五輪で3個の銀メダルを獲得し、過去には世界ランク1位に立ったこともあるリーだが、17年間の輝かしいキャリアで、世界選手権とアジア大会の金メダルを獲得したことはまだなく、35歳のベテランにとっては残念な欠場となった。

　リーは今季、コモンウェルスゲームズ（Commonwealth Games、英連邦競技大会）の男子シングルスで金メダルを獲得し、マレーシア・オープン（CELCOM AXIATA Malaysia Open 2018）では自身12回目の優勝を果たしていた。

　BAMのノルザ・ザカリア（Norza Zakaria）会長は、リーと直接会って話をしたことを明かし、「プレッシャーのかかる大会へ出し、彼の健康を損なうようなことはしたくない。復帰を楽しみにしている」と休養の判断を支持した。(c)AFP