ギリシャ山火事、死者74人に リゾート地の町「もはや存在しない」
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【7月25日 AFP】ギリシャ当局は24日、首都アテネ周辺で前日から続く山火事の死者が少なくとも74人に達したと発表した。欧州で今世紀発生したものとしては最悪規模となった今回の山火事では、家々や森が焼き尽くされ、おびえた住民が海へ避難する事態となっている。
火災現場では、松林がオレンジ色の炎にのみ込まれ灰となり、沿岸都市でも煙の充満した通りに焼け焦げた車の列が残された。
ある救助隊員によると、アテネの北東40キロに位置する沿岸リゾート地マティ(Mati)の邸宅では、複数の幼児を含む26人の焼死体が発見された。マティに近いラフィナ(Rafina)の町長は、「マティはもはや存在しない」と述べ、建物1000棟以上と車300台超が損壊したと明かした。
観光客の誘致を進める地元アッティカ(Attica)地域は、非常事態を宣言。現場からの動画には、人々が車で逃げ出す緊迫した様子が捉えられている。(c)AFP