北朝鮮、ミサイル関連施設の解体開始か 米サイト分析
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【7月24日 AFP】米国の北朝鮮分析サイト「38ノース(38 North)」は23日、商業用人工衛星の写真を基に、北朝鮮北西部の「西海衛星発射場(Sohae Satellite Launching Station)」で主要施設の解体が始まったもようだとする分析結果を明らかにした。同サイトの専門家は6月の米朝首脳会談を受けた北朝鮮側の重要な動きとみている。
22日の衛星画像では、加工用の建造物や、弾道ミサイル向けの液体燃料エンジンなどの試験に使われてきたロケットエンジン発射台が撤去され始めた形跡がある。
38ノースの専門家、ジョゼフ・バーミュデッツ(Joseph Bermudez)氏は今回の動きについて、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長がドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領とシンガポールで行った首脳会談で確約した事項の履行に向けた「重要な最初の一歩」だと指摘。
同発射場は「北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)プログラム向けの技術開発で重要な役割を担ってきたとみられる」ため、これらの施設解体は「北朝鮮側の重要な信頼醸成措置だ」としている。
一方、米国防当局者はAFPに対し、米国防総省は同発射場の活動を北朝鮮の非核化との関連では細かく追跡していないと説明。「注視してきた」施設ではないと述べた。(c)AFP