【7月24日 東方新報】中国でも多くの都市が猛暑に襲われている。市民もさまざまな対策を講じるため「夏の神器」なるものが注目を浴びている。

 中国最大のECサイト淘宝(タオバオ、TaoBao)では、6月に暑さ対策商品が昨年の2倍以上の150万点売れた。気温が1度上がると、タオバオでの同商品の売り上げが3万点増えるという。

「十大夏の神器」はタオバオによると、虫よけシール、ウォーターベッド、カット済みスイカ、液体を冷たく保つグラス、ミストファン、ソーラー扇風機帽子、フェイスキニ、蚊取り器、UVカット衣類、熱冷まし用冷却シートだという。

 人気ナンバーワンは虫よけシールで、6月は1日1万6000件の注文があった。ウォーターベッドのほか、冷却マットや冷却枕は寝室用品の「三大納涼神器」で、月に計5万3000点売れた。

 地域別では広東省(Guangdong)、江蘇省(Jiangsu)、浙江省(Zhejiang)での売れ行きが良く、広東省では化粧崩れを防ぐ商品、江蘇省ではエアコンの冷風を送る袋、浙江省では化粧品用クーラーボックスが最も人気だった。

 気象局によると、今年6月は中国の広い地域で気温が平年より2度高く推移し、タオバオの「夏の神器」の売り上げも前年同期比116%増加した。

■男性消費者に人気、フェイスキニだけでなく…

 顔を覆うマスク「フェイスキニ(顔ビキニ)」はファッション化し、ウルトラマンやピカチュウのデザインも登場。売り上げは同123%増えた。これまでと違うのは、購入者の55%が男性だということだ。男性の日焼けへの意識が高まっていることがうかがえる。

 化粧品用クーラーボックスも、男性が購入者の30%を占めた。

 目新しい商品もある。上海では「美尻クールマット」、浙江省では「モバイルゲーム用滑り止め指サック」が人気。一方、北部ではより実用的なものが売れており、山東省(Shandong)はソーラーファン帽子、北京はクールベストと屋外作業の負担を減らす商品が人気だった。(c)東方新報/AFPBB News