【7月22日 AFP】中国・香港で21日、独立派政党の活動を禁止する動きをみせている警察に抗議する数百人規模のデモが行われた。

 香港独立を訴えている政治団体「香港民族党(Hong Kong National Party)」について香港政府は先週、国家の安全と公共の秩序にとって脅威となる恐れがあり活動禁止を禁止すべき、との警察からの要請を検討する意向を示しており、抗議デモはこれを受けて行われた。

 抗議デモは民主派団体「民間人権陣線(Civil Human Rights Front)」が主催して中心部の湾仔(Wan Chai)地区で行われ、複数の民主派政党などから約500人が参加。

 民間人権陣線自体は香港独立を支持していないが、デモには独立派団体のメンバー50人ほどが現在の香港の政治制度「一国二制度」をもじった「二つの制度を有するのは二つの国のみ」と書かれたプラカードを掲げる姿もみられた。

 独立支持派の学生グループ「学生動源(Studentlocalism)」のメンバーは、「どんな政治思想の持ち主であれ、言論の自由と結社の自由は守らなければならない」と主張。独立派政党を取り締まるために香港政府が「国家の安全」を口実にしていると批判した上、他の民主派政党も標的にされかねないとの懸念を示した。(c)AFP