女子3000m障害でチェプコエチが世界新、従来の記録6秒上回る
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【7月21日 AFP】陸上、ダイヤモンドリーグ(IAAF Diamond League 2018)第10戦のモナコ大会(Herculis EBS)は20日、女子3000メートル障害が行われ、ケニアのベアトリス・チェプコエチ(Beatrice Chepkoech)が世界新記録で優勝を飾った。
27歳で比較的無名なチェプコエチは8分44秒32を記録し、ケニア生まれでバーレーン国籍のルース・ジェベト(Ruth Jebet)が2016年に樹立した8分52秒78の世界記録を塗り替えた。ジェベトについては今週に入り、ドーピング疑惑が浮上している。
ペースメーカーの助力もあり、チェプコエチは世界記録を6秒以上、自己記録にいたっては15秒以上タイムを伸ばした。
チェプコエチは「世界記録を破ること、それが今シーズン初めからの目標でした。レース中は強気でいられましたし、8分50秒も切れるんじゃないかと考えていました。とはいえ、8分44秒は夢にも思っていませんでした」とコメント。
「ケニアに世界記録を取り戻すことができて最高の気分です」
また女子800メートルでは、キャスター・セメンヤ(Caster Semenya、南アフリカ)がスタートからトップを守り切り、優勝を果たした。
ペースメーカーをも置き去りにしたセメンヤは、1周目のラップで55秒76を記録し、1983年にヤルミラ・クラトフビロバ(Jarmila Kratochvilova、旧チェコスロバキア)が樹立した1分53秒28の世界記録に迫る勢いをみせた。追走集団を引き離したセメンヤはバックストレートで歩幅を広げて曲走路に入ったが、そこで体が硬くなってしまった。
これまでに五輪で2度、世界陸上(IAAF World Championships in Athletics)で3度の優勝を果たしているセメンヤは、1分54秒60の大会記録でレースを制している。(c)AFP