【7月21日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)は21日朝、イスラエルとの停戦に合意したと発表した。前日には、同地区とイスラエルとの境界付近でイスラエル兵1人を含む5人が死亡したばかり。

 ハマスのファウジ・バルフム(Fawzi Barhum)報道官は声明で、「エジプトと国連(UN)の尽力で、(イスラエル)占領軍とハマスは、以前の平穏な状態に戻ることで合意した」と発表した。ハマスとイスラエルが停戦合意を結ぶのはこの1週間で2度目で、大規模な紛争に発展する恐れが高まるなかでの締結となった。

 20日には、ガザ地区とイスラエルの境界線沿いで、パレスチナ側の発砲によってイスラエル兵1人が死亡していた。イスラエル兵がガザ地区およびその周辺で死亡したのは2014年のガザ紛争以降初めてで、イスラエルは報復として数十か所に空爆を実施。ハマスの戦闘員3人が死亡した。境界線沿いで行われた抗議デモのさなかにも、パレスチナ人男性1人が撃たれ、後に死亡している。

 イスラエルとハマスは2008年以降、3回にわたって大規模な紛争を繰り広げている。(c)AFP