英の神経剤事件、被害男性が退院
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【7月21日 AFP】英イングランド南西部エイムズベリー(Amesbury)で先月、神経剤「ノビチョク(Novichok)」にさらされて一時重体となっていた男性が20日、入院先の病院から退院した。治療を担当していた医療チームが発表した。
退院したチャーリー・ローリー(Charlie Rowley)さん(45)は、エイムズベリーにある自宅で先月30日、パートナーのドーン・スタージェス(Dawn Sturgess)さん(44)と共に倒れ、近郊のソールズベリー(Salisbury)にある病院で治療を受けていた。スタージェスさんは今月8日に死亡した。
同病院のローナ・ウィルキンソン(Lorna Wilkinson)看護局長は「きょうチャーリー・ローリーが退院した。チャーリーは大半の人にとって想像を絶する恐ろしい経験をした」と言明。イングランドの公衆衛生サービス(PHE)から、ローリーさんが公衆に危険を及ぼすことはないとの通達があったことを明らかにした。
ソールズベリーでは3月4日、ロシア人元二重スパイのセルゲイ・スクリパリ(Sergei Skripal)氏と娘のユリア(Yulia Skripal)さんがノビチョクで襲われる事件が発生。親子は現在までに回復している。
英通信社プレス・アソシエーション(PA)は19日、英警察がスクリパリ親子襲撃事件の容疑者らを特定したと報道。捜査に詳しい情報筋の話として、「捜査当局は容疑者らがロシア人であると確信している」と伝えている。(c)AFP