【7月16日 AFP】(更新)フィンランドの首都ヘルシンキで16日、米ロ首脳会談が始まった。歴史的な今回の会談で、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は「特別な関係」を約束する一方、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は世界各地の問題を徹底的に議論する時が来たと述べた。

 会談の冒頭、両首脳は記者団を前に、厳粛な面持ちで言葉を交わした。トランプ氏が会談の将来性をたたえる一方、プーチン氏は「われわれの関係や世界各地の問題について実質的な方法で協議する時が来た」と述べた。

 トランプ氏はプーチン氏に対し、ロシアのサッカーW杯(2018 World Cup)開催について祝意を伝えた。同大会は15日、首都モスクワでプーチン氏出席の下、閉幕した。

 トランプ氏は、会談では「貿易から軍事、ミサイル、核兵器、中国まであらゆること」を扱うと表明。

 また「(大統領になって)さほど長いわけではない、2年がたとうとしているところだが、われわれは特別な関係を築いていける、私はそう願っている」と期待を示した。

 さらにトランプ氏は、「そして世界もわれわれの関係がうまくいくのを期待していると本当に思う。米ロは2大核保有国だ。核の9割をわれわれが保有している、それは良いことではない。悪いことだ」「世界が見守る中、私もじかに話し合うことを楽しみにしている」と語った。そして両首脳は、互いに通訳だけを伴って最初の会談に入った。(c)AFP