ロンドンで大規模な反トランプデモ、「赤ちゃんトランプ」バルーンも
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【7月14日 AFP】英ロンドンで13日、訪英中のドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領に抗議する大規模なデモが行われた。トランプ氏に対して猛烈に反発する人々がメッセージを書いたプラカードを掲げ、スローガンの歌を歌いながらロンドンの大通りを埋め尽くし、近年で最大規模のデモとなった。
幾つかの繁華街を練り歩きロンドン中心部のトラファルガー広場(Trafalgar Square)に向かう行進には主催者の推計で25万人以上が参加した。草の根運動、労働組合、非政府組織(NGO)、政治家などがデモ実施のため立ち上げた「ストップ・トランプ連合(Stop Trump Coalition)」が主催した。テリーザ・メイ(Theresa May)英首相は昨年1月のトランプ大統領の就任直後にトランプ氏に訪英を招請。それ以来、英国の反トランプ派はデモを実施する姿勢を示していた。
参加者らは同日、国会議事堂前の広場「パーラメントスクエア(Parliament Square)」で、トランプ氏をおむつを着けた赤ん坊に見立てた「赤ちゃんトランプ」の巨大バルーンを掲げてデモを開始した。バルーンの使用を許可したサディク・カーン(Sadiq Khan)ロンドン市長にはトランプ氏の支持者から批判の声が上がっている。デモに参加した男性(23)は、バルーンは「すごく面白い」と語った。「トランプ氏の政治の未熟さを的確に表している。あの人は大人の議論ができないから」
反トランプのデモ行進の後には、LGBT(性的少数者)の活動家を含む女性らがロンドン市街地を通りウェストミンスター(Westminster)まで行進した。デモに参加していないロンドン市民らは、プラカードを持ちシュプレヒコールを上げるデモ隊に反対することもなく受け入れている様子だった。
外交論争を幾度も起こし、慣例を次々に破ってきたトランプ氏の今回の訪英は「実務訪問」となったが、ロンドンでデモが行われている間、ウィンザー城(Windsor Castle)でエリザベス女王(Queen Elizabeth II)との面会は果たした。
デモ参加者が太鼓や鍋をたたいたり、トランペットを吹いたりしながら行進すると、ロンドン市内はお祭りのような雰囲気に包まれた。行進の列の長さは1マイル(約1.6キロ)以上に達し、ゴール地点のトラファルガー広場は人でいっぱいになった。(c)AFP/Joe JACKSON, Joséphine GRUWE-COURT