アンダーソンがウィンブルドン決勝進出、GS史上2番目6時間36分の死闘制す
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【7月14日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)は13日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第8シードのケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)が7-6(8-6)、6-7(5-7)、6-7(9-11)、6-4、26-24で第9シードのジョン・イズナー(John Isner、米国)に勝利し、男子南ア勢としては、1921年大会のブライアン・ノートン(Brian Norton)氏以来、97年ぶりの決勝に進出を果たした。
昨年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)ファイナリストであるアンダーソンは、四大大会(グランドスラム)で史上2番目に長い6時間36分に及ぶ激闘を勝ち抜いた。歴代1位はイズナーがニコラ・マウー(Nicolas Mahut、フランス)を下した2010年大会の1回戦で、試合時間は3日間で合計11時間5分に及んでいる。
この日の試合は、2013年大会にノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)がファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)を下した4時間44分を上回り、ウィンブルドン準決勝の過去最長記録を更新。さらに2004年の全仏オープンテニス(French Open)でファブリス・サントロ(Fabrice Santoro)氏がアルノー・クレマン(Arnaud Clement)氏とのフランス勢対決を制した6時間33分の試合を抜き、グランドスラムでは史上2番目の長丁場となった。
イズナーが53本のサービスエースと129本のウイナーを記録したのに対し、49本のサービスエースと118本のウイナーをマークしたアンダーソンは、「今は何と言えばいいのか分からない。あのコンディションの中でプレーするのは、お互いに本当に厳しかった。引き分けのような気分だが、どちらかが勝たなければならない。ジョンは素晴らしい人間だ。彼に心から同情する」と相手を気遣った。
「長時間プレーした揚げ句に負けてしまうのは、どう受け止めたらいいのか分からないものだ。あまり喜んでいるようにみえないとしたら、申し訳ない。喜びを爆発させる気にはならないけれど、とにかく決勝まで勝ち抜いた」
一方、英BBCでこの試合の解説を務めていた元王者のジョン・マッケンロー(John McEnroe)氏は、「彼らにとっては本当に残酷で、めったにない試練だ」と述べていた。
ウィンブルドンで通算8度の優勝を誇るロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)との準々決勝もフルセットの末に勝利を収めたアンダーソンは、これでツアー通算300勝を達成。15日に行われる決勝ではジョコビットとラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)の勝者と対戦することになり、ナダル戦の通算0勝5敗とジョコビッチ戦の通算1勝5敗の成績をひっくり返すべく、戦いを挑む。(c)AFP