【7月14日 AFP】米政府は13日、中国の通信機器大手、中興通訊(ZTE)への輸出を禁じた措置を正式に解除した。主要部品の供給を絶たれ経営危機に陥っていたZTEにとって、救いの手となる。

 米商務省は、対イラン・北朝鮮制裁へのさらなる違反を防ぐため、今後もZTEに対する監視を継続すると表明した。

 一方、議員の間には強い怒りが残った。ZTEへの制裁の解除はドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が強く主張した措置だが、米議会は禁輸継続に向けて動くとともに、米国の法律への違反を重ね、米当局に虚偽の報告をし、スパイ活動に関わってきた企業に大統領は報酬を与えていると非難してきた。

 今回の措置は米国が180度方向転換してZTEを救済したもので、激化する米中貿易戦争と対照的な動きとなった。(c)AFP