【7月14日 AFP】(更新)パキスタン南西部バルチスタン(Balochistan)州で13日、選挙集会を狙った自爆攻撃があり、当局によると候補者を含む128人が死亡、150人が負傷した。イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出した。総選挙を今月25日に控えた同国では政治集会に対する攻撃が相次いでおり、今回の事件はその中でも最多の死者を出すものとなった。

 自爆攻撃はバルチスタン州の州都クエッタ(Quetta)に近いマストゥング(Mastung)で発生。この直前には同国北西部バンヌ(Bannu)の選挙集会でも爆破事件があり、少なくとも4人が死亡した。

 バルチスタン州の高官によると、政治集会の会場の中心部で何者かが爆発物を爆破させた。別の高官は、爆発が自爆攻撃によるものだったことを確認。バルチスタン州内相はAFPに対し、この爆発でバルチスタン・アワミ党(BAP)から州議会選に立候補していたシラジ・ライサニ(Siraj Raisani)氏が死亡したと明らかにした。

 ISのプロパガンダ機関アマック(Amaq)によると、ISはマストゥングの自爆攻撃について犯行声明を出した。(c)AFP