【7月11日 AFP】オーストリアの警察当局は10日、米国人女性観光客(24)が第2次世界大戦(World War II)時の不発弾をウィーン国際空港(Vienna International Airport)に持ち込む事件があったと発表した。

 ニーダーエスタライヒ(Niederosterreich)州の警察によると女性は8日、ダッハシュタイン山塊(Dachstein Mountains)を散策中に不発弾を発見。土産にしようと持ち帰り、9日に空港の税関で申告したという。

 税関職員はただちに警察に通報し、爆発物処理班が出動。不発弾の処理が行われている間、空港の荷物受取場と到着ロビーの一部が約15分間閉鎖された。

 警察によると利用客に危険が及ぶことや発着便の遅延もなく、女性は過失による公共危険罪に問われて数千ユーロの罰金を科された。

 第2次世界大戦から70年以上、第1次世界大戦(World War I)から100年以上が経過した現在も、オーストリアとドイツでは建設現場などからたびたび不発弾が見つかっている。(c)AFP