66年W杯優勝メンバーのバンクス氏、FAの扱いに怒り
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【7月11日 AFP】1966年サッカーW杯イングランド大会優勝メンバーのGKゴードン・バンクス (Gordon Banks)氏は、ギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)監督率いる代表チームがトロフィーを掲げた場合、自分たちの世代よりも、イングランドサッカー協会(FA)が面倒を見ることに期待していると語った。
80歳のバンクス氏は英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)に対し、旧西ドイツにウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で4-2で勝利した後、正当な評価を受けてきたとは感じられないと語った。
イングランド代表はW杯ロシア大会(2018 World Cup)前の下馬評を覆し、優勝まであと2勝と迫っている。チームは11日、モスクワで行われる準決勝でクロアチアと対戦する。
「もし彼らが優勝したら私たちよりFAに感謝されることを期待しているよ。そうされるべきだ。彼らにはふさわしい」
「FAは私たちのために何もしていない。できることもやらなかったFAには失望している」
バンクス氏は代表として73試合に出場したが、1972年10月に起きた交通事故で右目を失明したことで、そのキャリアは終わりを迎えた。
同氏の最も有名なセーブは、1970年のW杯を最終的に制したブラジルとのグループリーグとの一戦で、右に飛び込んでペレ(Pele)氏のヘディングシュートを防いだものだった。
バンクス氏によると、自身とチームメートは生活するために記念品を売らざるを得なくなったと明かした。
「私の場合ユニホームだった。それが10~15年前だった。まだメダルはあるよ」
バンクス氏はまた、同窓会もFAではなく66年大会決勝でハットトリックを達成しヒーローになったジェフ・ハースト(Geoff Hurst)氏主催によるものだと付け加えた。しかし、何人かが亡くなったり、健康状態が悪化したりしたため、集まることはもうないという。
「私たちはジェフ・ハーストが主催してくれることで自分たちだけで会うのが可能だった。それ数年はうまく行ったけど今は選手たちにいろんなことが起きたんだ」
「何人かはアルツハイマーで苦しんでいて、何人かは亡くなった。ジェフは辞めるしかなかった。これにはみんな悲しんだよ」 (c)AFP