【7月10日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のカロライナ・パンサーズ(Carolina Panthers)は9日、億万長者のデビッド・テッパー(David Tepper)氏が北米スポーツ史上最高額となる22億7500万ドル(約2500億円)を投じたチームの買収が完了したと発表した。パンサーズは昨季11勝5敗でプレーオフに進出したものの、1回戦で姿を消した。

 テッパー氏はパンサーズが発表したコメント文で、「フィールドとコミュニティーの双方において、最も重要なのは勝つことだ。私は一緒にスーパーボウル(Super Bowl)制覇を成し遂げることを約束する」と述べた。

 元オーナーのジェリー・リチャードソン(Jerry Richardson)氏がチーム売却を発表していたパンサーズは、同時に最高執行責任者(COO)のティナ・ベッカー(Tina Becker)氏の辞任を明らかにし、これで所有権の移行が完了した形となっている。

 ベッカー氏が昨年12月にCOOに昇格したのは、リチャードソン氏が職場で不正行為をしたとしてリーグ主導の調査対象になり、チーム売却を宣言したのを受けてのことだった。リチャードソン氏は一連の疑惑が確定し、先月28日に罰金275万ドル(約3億円)を科された。

 5月のオーナー会議で買収が承認されていたテッパー氏は、「カロライナ・パンサーズの新しい時代の幕開けにわくわくしているのと同時に、チームに寄せられているとてつもなく大きな期待と支援に恐縮している。このチームをカロライナに誘致し、その未来を私に託してくれたジェリー・リチャードソン氏に対し、ファンと私自身を代表して感謝する」と語った。

 9月9日に行われる2018年シーズンの開幕戦で、パンサーズは本拠地にダラス・カウボーイズ(Dallas Cowboys)を迎え撃つことになっている。(c)AFP