【7月9日 AFP】タイ北部チェンライ(Chiang Rai)県のタムルアン(Tham Luang)洞窟に2週間以上にわたり閉じ込められているサッカーチーム13人のうち、少年4人が8日、救出された。残る少年らも、エリートダイバーらによって間もなく救出されるのではないかという期待が高まっている。

 曲がりくねり、極度に狭く、岩肌の粗い満水状態の4キロ以上の経路をダイバーらに誘導された少年4人は、同日日没頃に洞窟を脱出し、病院に急送された。タイのソーシャルメディアは歓喜に沸いた。

 当局が公開した映像には、兵士らが4人のうちの2人とみられる少年を担架に乗せて救急車の後部に運び入れ、救急車が付近の病院へと走り出す様子が映っている。

 救助隊の責任者は、脱出した少年4人は「無事」と述べるにとどまり、体調や身元に関する詳細はほとんど明らかにしていない。

 救出作業はダイバーらの補給のために翌9日朝まで中断されており、残る少年らの生還も保証されるとは到底言い難い状況となっている。 (c)AFP/Richard SARGENT / Sippachai KUNNUWONG