【7月9日 AFP】(更新)トルコ北西部で8日夕方、週末の旅行客で満員の列車が脱線し、24人が死亡した。レジェプ・アクダー(Recep Akdag)副首相が9日、発表した。

 トルコのメディアがアフメト・デミルジャン(Ahmet Demircan)保健相の発言として伝えたところによると、病院で治療を受けた負傷者は338人に上り、今も124人が入院中だという。

 乗客362人を乗せ、ギリシャ・ブルガリアとの国境に近いエディルネ(Edirne)からイスタンブールのハルカリ(Halkali)駅に向かっていた列車は、テキルダー(Tekirdag)県内で6両が脱線した。報道によれば、事故現場周辺ではこのところ雨が続いており、線路下の土が流出したことで事故が起きた可能性がある。

 テキルダー県知事は民放NTVに「事故は悪天候のせいで発生した」と語った。

 国営報道チャンネルのTRTハベル(TRT Haber)が保健省高官の話として伝えたところによると、救急車100台以上が現場に出動したという。

 トルコ当局はここ数年間、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領の指示を受けて、脆弱(ぜいじゃく)な鉄道網の近代化を進めており、数本の都市間高速路線が敷設された。

 ただ今回事故を起こしたのは、単線を低速で走る旅客列車だったとみられる。半国営アナトリア(Anadolu)通信は、アフメト・アルスラン(Ahmet Arslan)運輸相の発言として、事故現場の線路は4月に安全点検を行っていたと伝えている。(c)AFP/Stuart WILLIAMS