FIFAがマラドーナ氏を非難、コロンビアは主審のせいで敗れたと発言
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【7月5日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は4日、W杯ロシア大会(2018 World Cup)決勝トーナメント1回戦でコロンビアがイングランドに敗れたのは主審のせいだというディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏の発言を非難した。
1986年大会で優勝を経験しているマラドーナ氏は、マーク・ガイガー(Mark Geiger)氏が裁いた3日の試合でPK戦の末にイングランドが収めた勝利を「とんでもない強奪」と発言していた。
ベネズエラの衛星テレビ局のテレスル(Telesur)でマラドーナ氏は、「コロンビア国民に申し訳なく思う。だがとがめられるべきは選手ではない」とすると、FIFAの審判委員会会長を務めるピエルルイジ・コッリーナ(Pierluigi Collina)氏を暗に批判し、「ここにいる紳士が審判を決める。グーグル(Google)で彼(ガイガー氏)のことを検索すれば、これほど大事な試合を裁く器ではないと分かるはずなのに」と話した。
FIFAのゲストとしてこの試合を観戦したマラドーナ氏は、試合前にはコロンビアのユニホームを着用している姿がカメラに収められていた。
FIFAの広報は声明で、「昨日(3日)の決勝トーナメント1回戦、コロンビア対イングランドに関するディエゴ・マラドーナ氏の審判批判のコメントをFIFAは強く非難する。激しく熱い試合で審判はポジティブだったとわれわれは考えている」と発表している。
「さらに付け加えれば、不適切でまったく根拠のない発言、嫌味であるとわれわれは考えている」
コロンビア代表のの主将ラダメル・ファルカオ・ガルシア(Radamel Falcao Garcia)もまた、「顔に泥を塗った」としてガイガー主審を批判している。
「微妙な判定がすべてイングランド寄りだった。決勝トーナメント1回戦の品位を落とした」
3日の試合でガイガー主審は、イングランドのハリー・ケイン(Harry Kane)に対するカルロス・サンチェス(Carlos Sanchez)のプレーでPKを指示したが、コロンビアのウィルマル・バリオス(Wilmar Barrios)のジョーダン・ヘンダーソン(Jordan Henderson)に対する頭突きは警告のみにとどめていた。(c)AFP