【7月5日 AFP】チリの憲法裁判所は、商業分野でのプラスチック袋の使用を禁止する法案を有効とする判断を下した。法律が施行されれば、同国は南米で商用のプラスチック袋を禁止する最初の国となる。

 法案は先月1日に議会で可決されたが、同国のプラスチック産業協会(Asipla)は、議会の動きは違憲だとして提訴。憲法裁判所が、この申し立てを拒否した。

 同法が成立した場合、店舗は6か月以内にプラスチック袋を廃止することになる。その他の小規模事業者には1年の猶予期間が与えられる。

 チリは中南米諸国の中で、プラスチック袋の使用に対して先進的な取り組みをしている国の一つ。前政権は2014年に南部パタゴニア(Patagonia)地方でプラスチック袋を禁止し、昨年になってこの措置を沿岸各地に拡大した。(c)AFP/Miguel SANCHEZ