【7月3日 AFP】先週誘拐された、サッカーナイジェリア代表でプレーするジョン・オビ・ミケル(John Obi Mikel)の父親が解放されたと、現地警察が3日に発表した。

 ナイジェリア南東に位置するエヌグ(Enugu)州警察の広報官は、「代表チームのキャプテンを務めるミケルの父親であるマイケル・オビ(Michael Obi)氏が自由を取り戻した」と述べた。

 同広報によれば、先月28日午後に銃で脅してオビ氏を襲った犯人は、危害こそ加えなかったものの、土砂降りの中はだしで5キロメートル歩くことを強要したという。

 ミケルは60代の父の解放と引き換えに、1000万ナイラ(約300万円)の身代金を犯人に払ったという。

 誘拐犯はいまだに逮捕されていないが、警察が行方を追っている。

 オビ氏は2011年にも、中央部の都市ジョス(Jos)で誘拐されている。

 ナイジェリア南部では、著名人や富者、あるいはその家族を誘拐する事件が頻発に発生している。身代金が払われれば、被害者はたいてい無傷のまま解放される。(c)AFP