【7月3日 AFP】(更新)インドネシア沖で3日、フェリーが座礁し、子ども2人を含む少なくとも12人が死亡した。当局が発表した。船にはさらに125人以上が乗っていたとみられており、救助隊が救出作業を急いでいる。

 強風と高波にあおられ、岸から約300メートル沖で座礁したのは、スラウェシ(Sulawesi)島から近くのスラヤール(Selayar)島に向かっていた、全長48メートルのKMレスタリ(KM Lestari)号。

 事故の様子を収めた画像には、船べりにしがみつく乗客や、海上を浮遊しながら救助を待つ人々の姿が捉えられている。

 インドネシアの運輸当局によると、車両甲板に搭載されていたトラックなどが波にのまれ、海中へ落下したという。

 南スラウェシ救助当局の責任者は「12人が死亡し、さらに被害者を救出中だ」と話した。

 地元警察の報道官はコンパスTV(Kompas TV)に対し、乗船名簿に記載されている139人全員をいまだ確認できていないと明かした。

 1万7000の島々から成り、多くの人が移動手段として船を利用する同国では、死者を伴う海難事故が後を絶たない。

 また2週間前には観光名所の湖で客船が沈没して164人が行方不明になり、同日捜索が正式に打ち切られたばかりだった。(c)AFP