【7月3日 AFP】タイのチェンライ(Chiang Rai)県にあるタムルアン(Tham Luang)洞窟に閉じ込められ、2日に生存が確認されたサッカーチームの少年12人とコーチ(25)に対し、同国軍が4か月分の食料を搬送し、全員にダイビングの訓練を受けさせることが分かった。軍当局が明らかにした。

 11〜16歳の少年12人とコーチは先月23日に洞窟に入った後、大雨によって入り口に戻れなくなった。潜水チームは数日間にわたり泥水と曲がりくねった穴の中で懸命な捜索活動を行い、2日になって奥の岩棚にいた13人を発見した。

 3日には高カロリーのゼリーや鎮痛剤などの食料や医薬品が少年らの手に渡ったものの、救助隊はもうしばらく現場に滞在する可能性に備え、準備を整えているという。

 タイ王国軍の声明に掲載された海軍大佐のコメントによると、「(軍は)少なくとも4か月間生きられる追加の食料を運ぶ準備をし、洞窟内の水を排出させる間、13人全員にダイビングを訓練する」という。

 チェンライ県の知事は3日、「毎日雨が降っていたので、われわれはこの捜索活動を不可能な任務と呼んでいた。しかし、われわれの意志と装備によって自然に打ち勝った」と述べた。(c)AFP