エンブラエル、米ボーイングとの経営統合交渉「進んだ段階」
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【7月3日 AFP】ブラジルの航空機メーカー、エンブラエル(Embraer)は2日、米ボーイング(Boeing)との経営統合に向けて、交渉が「進んだ」段階にあると発表した。すでに覚書を作成しており、エンブラエルの重要事項について決定権を持つブラジル政府に2週間のうちにも提出する見込みだとしている。
ブラジルの経済紙バロール(Valor)によれば、過半数の支配権はボーイングが握るが、エンブラエルの軍事部門については同社だけが引き続き支配することになるという。
両社の経営統合には、ブラジル政府による承認が必要となる。同紙は「両社がすでに覚書を作成しており、(統合案をブラジル政府に提起するための)会議の設定を要請した」と報じている。会議は今後2週間のうちに行われる見通し。
エンブラエルはAFPの取材に対し「進んだ段階の交渉」に入っていると認めたが、詳しい内容についてはコメントを拒んだ。
エンブラエルは国営企業として1969年に設立され、1994年に民営化された。しかしブラジル政府は経営について戦略的決定権を保持している。
ボーイングとエンブラエルは、欧州エアバス(Airbus)とともに航空機メーカーの世界3大手となっている。(c)AFP