【7月3日 AFP】(更新)タイのチェンライ(Chiang Rai)県にあるタムルアン(Tham Luang)洞窟にサッカーチームの少年12人とコーチ(25)が閉じ込められていた事故で2日夜、13人全員の無事が9日ぶりに確認された。生存の知らせを受け、家族らからは歓喜の声が上がった。

 11〜16歳の少年12人とコーチは先月23日に洞窟に入った後、大雨によって入り口に戻れなくなり、潜水チームが数日間にわたり泥水と曲がりくねった穴の中で懸命な捜索活動を実施していた。

 チェンライ県の知事が「13人全員の無事を確認した」と発表すると、記者団からは拍手と歓声が上がった。今後は現場で少年らが動けるまで保護すると同時に、食料を運び潜水のできる医師を派遣する予定という。少年らの健康状態は明らかになっていない。

 閉じ込められた12歳の少年の親は「とても嬉しい。心身ともに元気でいてほしい」と語った。別の少年の親戚はテレビ局の記者らに対し、喜びの涙を流しながら「テレビで聞いた。言葉にできないほど嬉しい」と話した。

 捜索活動では2日、24時間体制の水の汲み上げで水位を少しずつ低下させ、好天になったところでダイバーらが洞窟内に入った。ダイバーらは「パタヤ・ビーチ(Pattaya Beach)」と呼ばれる岩棚で少年らを発見することを期待していたが、県知事によると、岩棚が冠水したため少年らはさらに300〜400メートル奥に進んでいたという。(c)AFP/Sippachai KUNNUWONG