1万年前の縄文人の息遣いがそこに 東京国立博物館で土器、土偶の特別展
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【7月2日 AFPBB News】見入らずにいられない、素朴で神秘的な顔がずらり──。土偶や土器など、縄文時代に日本列島各地で作られた200点を集めた特別展「縄文ー1万年の美の鼓動(JOMON: 10,000 Years of Prehistoric Art in Japan)」が3日から東京・上野の東京国立博物館(Tokyo National Museum)で始まる。
「縄文のビーナス」のほか、「火焔型土器」など国宝の縄文式土器6件が一堂に展示されるのは初めて。「縄文の造形の極み」と言われる土器からは、太古の人々が暮らしの中で寄せたであろう思いがかいま見られ、息遣いが感じられる。
主催者によると、2020年の東京五輪に向けて日本への関心が集まる中、1950年代に芸術家の岡本太郎(Taro Okamoto)氏らによって価値を見出された「縄文の美」を、日本のもの作りの源流として紹介しようと企画された。今秋には、同じテーマの展覧会がパリで開催される予定。9月2日まで。 (c)AFPBB News