全米各地でデモ、数千人が移民政策に抗議
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【7月1日 AFP】米国各地で6月30日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の強硬な移民政策に抗議する「ファミリーズ・ビロング・トゥギャザー(Families Belong Together、家族は共にあるもの)」と銘打たれたデモが行われ、参加者らは対メキシコ国境で引き離された家族の再会を求めた。
首都ワシントンでは憤りと悲しみが入り交じった雰囲気の中、ホワイトハウス(White House)前のラファイエット公園(Lafayette Square)をデモの参加者らが埋め尽くした。参加者らはその後、連邦議会議事堂に向かって行進した。
また、ボストン、シカゴ、ロサンゼルス、ニューヨーク、ポートランドなどでも大勢の人々がデモに集結。ワシントンでのデモには歌手のアリシア・キーズ(Alicia Keys)やリン・マニュエル・ミランダ(Lin-Manuel Miranda)、ロサンゼルスではジョン・レジェンド(John Legend)が参加した。
ワシントンのデモでは家族と引き離された子どもの泣き叫ぶ声がスピーカーで流される中、ブラジル出身のある母親が、息子と9か月間も離れ離れになっているなどと訴えた。この母親は、不法移民の子どもを親から強制的に引き離す連邦政府の政策が強化された5月以前から、自分の子どもと離れ離れになっている。
こうした訴えに集まっていたデモの参加者らは気温33度を超える中、「恥を知れ!」と声を上げた。
トランプ大統領はニュージャージー州の自身のゴルフ場、「トランプ・ナショナル・ゴルフクラブ(Trump National Golf Club)」で1日を過ごしたため、ワシントンでは参加者らの声は届かなかったかもしれない。だがニュージャージー州でも同日、同様のデモが行われ、参加者らはプラカードを持ってトランプ氏の車列が通るルートに集まった。(c)AFP