ベルギー代表メルテンス、日本は「強いチーム」 EUROの二の舞警戒
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【7月1日 AFP】2日に行われるサッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)、決勝トーナメント1回戦で日本と対戦するベルギーのドリース・メルテンス(Dries Mertens)が、日本には勝ったものと思い込み、準々決勝で対戦する可能性が高いブラジルに目を向けるのは危険だと気を引き締めている。
今大会のベルギーは「黄金世代」を擁し、かなり上まで行けるのではないかとうわさされる注目のチームで、グループG最終節のイングランド戦を1-0で制し、日本と決勝トーナメント1回戦で対戦することが決まった。
前評判では日本を問題なく退けるとみられているベルギーだが、メルテンスは同じく勝ち上がりが確実視されながら、ウェールズに1-3で敗れた欧州選手権(UEFA Euro 2016)を引き合いに出し、同じことを繰り返してはならないと話している。
「ウェールズ戦のことは覚えている。誰もがもらった、これは突破だろうと思った。ところが突然、大会から去ることになった。僕らは日本を過小評価しない。彼らは強いチームだ。ここまで来られたのだから、それは良いチームだということだ」
ここまでの今大会で全チーム中最多の9ゴールを挙げているベルギーは、イングランド戦では先発9人を入れ代えたが、現在は全選手が状態を万全に戻しつつあり、日本戦ではパナマとチュニジアに圧勝したメンバーが再び中心になるとみられる。
ここまで4得点を挙げているエースのロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)は、足首を痛めていたためイングランド戦は見送ったが、日本戦には出場してくるとみられる。トーマス・フェルマーレン(Thomas Vermaelen)は、イングランド戦で76分間プレーして5月に痛めた太ももが問題ないことを確認し、鼠径部(そけいぶ)を痛めていたヴィンセント・コンパニー(Vincent Kompany)も、そのフェルマーレンとの交代でプレーし、日本戦では先発に食い込む可能性もある。
ベルギーが1986年のメキシコ大会で達成したベスト4以上の成績を狙うのに対し、2002年の日韓大会と2010年の南アフリカ大会(2010 World Cup)で決勝トーナメント1回戦の壁に阻まれている日本は、史上初となるW杯ベスト8入りを目指す。
日本はグループ最終戦のポーランド戦で、0-1の敗戦を受け入れて終盤に時間稼ぎを行い、セネガルをフェアプレーポイントの差でかわして16強入りをもぎ取った。しかしこれが批判を浴び、元イングランド代表のフィル・ネビル(Phil Neville)氏は、両チームの戦いぶりを「みっともない」と評した。
それでもチームのベテラン選手は、西野朗(Akira Nishino)監督の作戦を支持している。酒井高徳(Gotoku Sakai)は「もちろん格好の良い終わり方ではなかったし、ファンのブーイングもあったけど、一番重要なのは突破したこと」とコメント。主将の長谷部誠(Makoto Hasebe)も「難しい部分はあったが、結果につながった」と話している。(c)AFP/Ryland JAMES