【7月1日 AFP】南スーダンのリヤク・マシャール(Riek Machar)前副大統領率いる反政府勢力は6月30日、マシャール氏とサルバ・キール(Salva Kiir)大統領が合意した「恒久」停戦が、発効後わずか数時間で政府軍によって破られたと非難した。

 南スーダン内戦で対立するキール大統領とマシャール前副大統領は6月27日、隣国スーダンの首都ハルツームで会談し、72時間以内に「恒久」停戦入りすることで合意。4年半にわたる内戦の終結に向け、期待が高まっていた。

 反政府勢力のラム・ポール・ガブリエル(Lam Paul Gabriel)報道官は、政府軍は30日午前、同国北西部の町ワウ(Wau)に近いムボロ(Mboro)の反政府側拠点を攻撃したと主張。「政府軍はJEM(スーダンの反政府組織『正義と平等運動』)の民兵と連携し、合同で激しい攻撃を仕掛けた」と述べた。

 さらに同報道官は、攻撃は「停戦発効のわずか数時間後」に、四輪駆動車14台、装甲兵員輸送車4台、トラック3台を使って行われたとした。

 政府軍のルル・ルアイ・コアング(Lul Ruai Koang)報道官は30日、同軍は停戦を破ったかとのAFPの質問に対し、当該地域でのそうした衝突は「認識していない」と回答。「われわれが攻撃しているというのは真実ではない」と述べた。(c)AFP