銃撃発生の米新聞社、翌日も発行し事件を特集 社説面は白紙
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【6月29日 AFP】米メリーランド州の州都アナポリス(Annapolis)にある地方紙キャピタル・ガゼット(Capital Gazette)の編集室が銃撃され、5人が死亡した事件で、同紙は事件翌日の29日にも発行にこぎ着けた。1面で今回の悲劇について報じたものの、社説面は犠牲者への哀悼の意を込めて白紙のままだった。
電子版キャピタル・ガゼットの紙版のキャピタル(The Capital)の真っ白な社説面には、ただ一言「われわれは言葉を失っている」と書き添えられた。
別の面で犠牲者名を挙げた後、「あすのこの紙面では、読者を取り巻く世界について詳細な見解を伝えていくという、わが社の確固たる使命を追求していく」と記した。
死者の中には、社説を担当するジェラルド・フィッシュマン(Gerald Fischman)論説委員も含まれていた。
事件を報じる見出しは「キャピタルで5人射殺」とごく簡潔で、1語の形容詞すら用いられなかった。そのすぐ上には、犠牲者5人の写真が添えられた。
今回の事件では記者4人と営業担当者1人が死亡し、2人が負傷した。(c)AFP