自ら「食レポ」ライブ動画配信で売上増 海南の「90後」新農民
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【7月1日 CNS】「ここは私たちの果樹園です。見てください、この熟れたドラゴンフルーツ!本当に新鮮です」
中国・海南省(Hainan)の「90後」と呼ばれる90年代生まれの若者、「小龍哥(龍兄さん)」こと周華龍さんが、自分の果樹園からEコマースサイトの淘宝(タオバオ、Taobao)のライブ配信を通して、ドラゴンフルーツやパイナップルのグルメリポートを行っていた。動画配信を行っていた2時間のうちに、中国全土から約1000件の注文が入った。
2017年ごろから徐々に、海南省の果物農家がタオバオのライブ配信で生鮮食品を取り扱う動画が増えている。「90後」の新農業人がライブ配信する海南島の果物は、都市部の消費者の注目を集めている。
タオバオがライブ配信サービスを開始してから、今年で3年目。取り扱う商品は、食品からマタニティ・ベビー用品、スポーツ用品など幅広い。
果物のグルメリポートのライブ配信は、必要だから購入するという従来のスタイルから、消費者が暇な時間にライブ配信を見ながら買い物を楽しむスタイルに変化したことを物語っている。
周さんと同じく、「90後」で果物のライブ配信を行っている「小林哥(林兄さん)」は、「消費者はライブ配信を見ながら、まるで自分の果樹園を巡ってつまみ食いをしているような感覚になるのでは」と話している。
若い農家はビッグデータを利用し、注文が多い地域や客層を分析して戦略や栽培計画を考えている。
「小龍哥」や「小林哥」といった「90後」の農家は、大学を卒業して田舎に戻ってきた若者たちだ。Eコマースを始めてまだ半年から3年と経験もさまざまだが、この1年ほどで収入は大幅に上がったという。(c)CNS/JCM/AFPBB News