【6月29日 CNS】新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)トルファン(Turpan)庫木塔格(クムタグ、Kumtag)砂漠の辺縁部にある鄯善県(Shanshan)辟展郷(Pizhan)小東湖。中国東北地方から導入した新型のわせ品種の水稲が、6月中旬から砂漠の中で青く色づいている。

 新疆トルファン盆地のクムタグ砂漠の面積は、2500平方キロ。トルファン市鄯善県の市街区からわずか1キロの距離に位置している。

 鄯善県の農業科学技術会社は2016年、中国東北地方から新型のわせの水稲品種を導入。クムタグ砂漠の暑く乾燥した気候と、先進的な技術と管理手法を結合させ、田んぼの下に反浸透材を敷き詰めることで、水が長時間土砂層にとどまり、水稲の成長に役立てている。2017年からは、栽培米の品種は「五常稲花香2号」のほか、新品種である「陽光稲花香」「吉宏6号」「牡丹江」を加えた計4品種を生産するようになった。

 稲作の開発担当者によると、このわせ品種は環境適応性が強く、直播(じかまき)栽培を取り入れ、新疆の汚れのない土砂と特殊な気候によって、品質の良い有機米の生産が可能だという。(c)CNS/JCM/AFPBB News