アフリカ勢が82年大会以来のGL全滅、ドログバも嘆き「大きく後退」
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【6月29日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)に出場したアフリカ勢は、W杯史上初の反則ポイント差で敗退したセネガルをはじめ、全チームが決勝トーナメント進出を逃すという1982年大会以来の屈辱を味わった。しかし、36年前にふがいないパフォーマンスを演じてしまった当時の方が、まだショックは少ないかもしれない。
エジプト代表のモハメド・サラー(Mohamed Salah)やセネガル代表のサディオ・マネ(Sadio Mane)らスター選手がプレーした今大会のアフリカ勢は、出場した5チームすべてがグループステージで敗退し、スペインで開催された1982年大会で全滅したときと同じ悪夢が一気によみがった。
コートジボワール代表として3度のW杯出場を果たしたディディエ・ドログバ(Didier Drogba)は、コメンテーターを務めている英BBCの番組で、アフリカ勢が今大会の成績によって「大きく後退」したという認識を示し、「アフリカ勢はいつか勝利を収めるだろうが、こうした大きな大会へのアプローチ方法について、もう一度考える必要がある」とコメント。構造改革に着手して将来のアフリカ勢を手助けする計画を進め、欧州のチームと肩を並べられるようにすることを訴えた。
1982年大会ではカメルーンが優勝国イタリアと1-1で引き分け、アルジェリアは「ヒホン(Gijon)の恥」として悪名高い西ドイツ対オーストリア戦の結果に左右されて敗退を余儀なくされただけであることから、今大会はある意味で当時よりも悲惨な結果となった。
ロシア大会ではエジプト、モロッコ、チュニジアの3チームがグループ最終戦を待たずに1次リーグ敗退が決定し、ナイジェリアはアルゼンチン戦で終盤に痛恨の決勝ゴールを許して敗れるという屈辱に直面。そしてセネガルに至っては、W杯のトリビアとして何世代にも語り継がれるような歴史的敗戦を喫してしまった。