「死亡説」流されたマラドーナ氏、犯人捜しに120万円の懸賞金
このニュースをシェア
【6月29日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)で母国アルゼンチン代表を応援していたディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏は、ナイジェリアとの試合を観戦した後に自身の死亡説が流れたこと受け、情報源の特定に30万アルゼンチン・ペソ(約120万円)の懸賞金を出すと表明した。同氏の代理人が28日、明らかにした。
問題の報道はメッセージサービスの「ワッツアップ(WhatsApp)」を通して拡散されたもので、その音声メッセージではアルゼンチンなまりの男性の声で、57歳のマラドーナ氏が病院に搬送され、心不全で亡くなったとされていた。
マラドーナ氏の代理人を務めるマティアス・モルラ(Matias Morla)氏は、アルゼンチンの日刊紙クラリン(Clarin)に対し、「音声の人物に関する正確な情報を提供してくれた人には、30万アルゼンチン・ペソの報奨金を出すと表明するよう指示した」と述べた。
アルゼンチンの伝説的選手であるマラドーナ氏は、ナイジェリア戦の試合後に体調を崩し、座席を離れる際には周囲の支えを必要としていた。しかし、その翌日には体調不良のうわさを否定し、「私は元気だ。これまでにないくらいにね」と報道陣に話していた。
モルラ氏は、マラドーナ氏の血圧が「急上昇」してしまったとした上で、「アルゼンチン対ナイジェリアの後半には席に残らず、休むように医師から指示されていた。しかし、マラドーナ氏にそれを求めるのは、息子が母親を愛するなと言われるようなものだ。ディエゴにとって、チームは(母親の)ドナ・トタ(Dona Tota)さんであり、決して彼女を一人にしたりしない」と述べた。
「マラドーナ氏の家族がニュースを耳にしたが、私や本人と連絡がつかず、一人は体調を崩してしまった。こうした侮辱的な行為を許すことはできない」 (c)AFP