【6月29日 AFP】(更新)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領とロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は7月16日、フィンランドの首都ヘルシンキで会談する。両大統領の会談は、国際関係の歴史的な転換点となる可能性がある。

 トランプ大統領はプーチン氏との会談に先立ち、ベルギーのブリュッセルで北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席する予定。米国と同盟関係にある欧州諸国はこの会議について、トランプ氏が再びNATOを非難し、おとしめる場になることを懸念している。

 トランプ氏は長らくロシアとの関係改善を求めてきたが、同国と西側諸国の関係は冷戦後最低の水準に冷え込んでいる。

 米国では2016年の大統領選挙でトランプ陣営とロシアの共謀があったかをめぐり捜査が行われており、プーチン氏との会談により、米国内でトランプ氏への批判が高まるものとみられる。

 マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は27日、米議員らに対し、2016年米大統領選を含む西側諸国の選挙にロシアの諜報部員らが干渉したとされる問題を、トランプ氏がプーチン氏に直接提起することを確信していると言明した。

 しかし、トランプ氏は28日のツイッター(Twitter)投稿で「ロシアはわれわれの選挙における介入とは関係ないと言い続けている!」と述べ、ポンペオ長官の発言を打ち消した。

 ニュースサイト「アクシオス(Axios)」の28日の報道によれば、トランプ氏は今月行われた先進7か国(G7)首脳会議(サミット)で、自身が破棄する可能性を示している北米自由貿易協定(NAFTA)を引き合いに出し、「NATOはNAFTA同様にひどい」と発言、残り6か国の首脳らを驚かせた。(c)AFP/Dave Clark