【6月28日 AFP】英国の最高裁は27日、同性のカップルのために導入された市民パートナーシップ制度の適用が、異性愛者のカップルにも認められなければならないとする判決を下した。

 長い間パートナー関係にありながら、結婚制度に異議を唱えてきたチャールズ・ケイダン(Charles Keidan)さん(41)とレベッカ・スタインフェルド(Rebecca Steinfeld)さん(37)は、市民パートナーシップ制度の適用を同性カップルにしか認めないのは法の下の平等に反すると主張。だが下級審では訴えが認められなかった。

 しかし最高裁は、市民パートナーシップ制度の適用を制限する法律が、このカップルが有する権利と「相容れない」とし、欧州人権条約(European Convention on Human Rights)で保障された「私生活および家族生活の尊重を受ける権利」に違反するとした。

 民事婚と基本的に同等の権利を認める市民パートナーシップ制度は2005年、英イングランドで導入され、さらに2014年には同性婚を認める法律が施行された。だが現在も市民パートナーシップ制度は、同性カップルに限って利用できる。

 スタインフェルドさんは「今日、全国各地の家族や子どもたちにとって公正かつ評判良く、素晴らしい措置になり得る市民パートナーシップ制度が、全ての人々へ開放される段階に近づいた」と語った。(c)AFP