他社への機長レンタル計画、世界の操縦士不足に貢献するか? 南アフリカ航空
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【6月28日 AFP】あなたが次に搭乗する旅客機を操縦するのは南アフリカのパイロットかもしれない──。
航空業界が世界的な人手不足にあえぐ中、南アフリカ航空(SAA)は機長や客室乗務員らを国外の航空会社に出向させる計画を打ち出した。
経営難に陥っているSAAのブヤニ・ハラナ(Vuyani Jarana)最高経営責任者(CEO)氏は自社を立て直すべく、いくつかの野心的なコスト削減策を考えており、他社への社員出向はその計画の一つだ。
南アフリカのフラッグキャリアであるSAAは、過去10年にわたり赤字経営を続けている。負債額は6億8000万ドル(約750億円)に上っており、2017~18年には4億2000万ドル(約460億円)の損失を計上した。
だが、社内の人員削減は、旅客機の利用者や同国政府に不人気な策だ。そのため自社の操縦士や副操縦士を出向させるアイデアは、絶好の切り札となるかもしれない。