メキシコ大統領選、対米強硬派が大きくリード 世論調査
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【6月28日 AFP】来月1日に実施されるメキシコ大統領選は、28日発表の複数の世論調査で、左派・対米強硬派のアンドレス・マヌエル・ロペスオブラドール(Andres Manuel Lopez Obrador)元メキシコ市市長が他候補を大きくリードしている。
日刊紙レフォルマ(Reforma)とラジオ・セントロ(Radio Centro)が行った調査では、ロペスオブラドール氏は51%の支持を集めた。保守系の国民行動党(PAN)のリカルド・アナヤ(Ricardo Anaya)氏は27%、与党・制度的革命党(PRI)のホセ・アントニオ・ミード(Jose Antonio Meade)氏は19%、独立系候補のハイメ・ロドリゲス・カルデロン(Jaime Rodriguez Calderon)氏は3%にとどまった。
地元紙エル・フィナンシエロ(El Financiero)による調査でも、「アムロ(AMLO)」の通称で知られるロペスオブラドール氏の支持率は54%で、ミード氏(22%)、アナヤ氏(21%)、ロドリゲス氏(3%)を突き放した。
ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領に「身の程を思い知らせてやる」と発言するなど、対米強硬姿勢を示しているロペスオブラドール氏は、反汚職を訴える人々を支持基盤に、選挙戦を優勢に進めてきた。
メキシコでは過去100年近くにわたって現与党PRIか保守PANが政権を握ってきたが、国民の多くは汚職のまん延と麻薬組織絡みの暴力にうんざりしており、PRIでもPANでもない「代替勢力」による政府を強く望んでいる。(c)AFP