【6月28日 AFP】大韓航空(Korean Air)を傘下に置く韓国の財閥、韓進グループ(Hanjin Group)の趙亮鎬(チョ・ヤンホ、Cho Yang-ho)会長(69)が28日、巨額脱税などの容疑でソウル南部地検から事情聴取を受けた。

 趙会長は2002年に死去した父親の趙重勲(チョ・ジュンフン、Cho Choong-hoon)氏が海外に保有していた資産をきょうだいと共に相続した際、500億ウォン(約50億円)に上る相続税を申告しなかった疑いがもたれている。また、会社の資金200億ウォン(約20億円)の着服や家族が経営する企業への口利きに関する疑惑も取り沙汰されている。

 地検に出頭した趙会長は記者団に対し、「申し訳ない。聴取には誠実に臨む」と述べた。

 韓国経済を牛耳る大財閥の一つである韓進グループだが、ここ最近は妻や娘らによるパワーハラスメント、密輸、外国人の不法雇用といった疑惑が相次いで浮上している。(c)AFP