米最高裁、ケネディ判事退任へ 後任人事で右傾化も
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【6月28日 AFP】米連邦最高裁判所のアンソニー・ケネディ(Anthony Kennedy)判事は27日、来月末に退任する意向を表明した。ケネディ氏はリベラル派と保守派に分かれた最高裁判事の中で、しばしば均衡を破る存在となっていた。
ケネディ氏の退任により、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は9人からなる最高裁判事の空席にさらに保守色の強い人物を指名する機会を得ることになり、最高裁の歴史的右傾化につながる可能性がある。
ケネディ判事は退任の決断を発表した声明で、「連邦裁判所で43年間、うち最高裁で30年間にわたり自国に仕えたことは最高の栄誉であり特権だった」と表明。退任は家族との時間を増やすためだと説明している。
トランプ氏は大統領執務室で記者団に対し、後任の人事を「直ちに開始する」と述べた。(c)AFP