王者ドイツがまさかの敗退、韓国は終盤の2点で初白星
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【6月28日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)は27日、グループFの試合が行われ、ドイツが韓国に0-2で敗れグループステージでの敗退が決まった。
この試合では後半アディショナルタイムに、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入から金英權(Young-Gwon Kim、キム・ヨングォン)にゴールが生まれると、さらに孫興民(Heung Min Son、ソン・フンミン)が追加点を挙げ、韓国が素晴らしい勝利を収めた。
ドイツが16強に進出するには、このグループリーグ最終戦に2点差以上で勝利しなければならなかったが、ヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督が率いるチームは緊迫した試合で一連のチャンスを逃した。活気のなかったドイツは、今世紀に入り世界王者として1次ラウンド敗退を喫した4か国目のチームとなった。
後半終了間際にCKからフリーになっていた金英權がボールをゴールに押し込み、マーク・ガイガー(Mark Geiger)主審がVARの介入を求めた試合の終盤、スーパースター集団のドイツはショックを受けているようにみえた。
ボールに触れていたのがトニ・クロース(Toni Kroos)だったことから金英權はオフサイドにならず得点が認められ、その数分後にはマヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)が必死にゴールを奪おうと高い位置に上がっていたことから、ドイツのビハインドは2点になった。ゴールに向かうロングパスをトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に所属するFW孫興民が追うと、誰もいないゴールにシュートを突き刺した。
W杯で4度の優勝経験を持つドイツが1次ラウンドを突破できなかったのは、1938年大会以来のことになる。
メキシコ戦とスウェーデン戦で迫力に欠ける戦いを見せていたドイツのレーブ監督は、この試合でトーマス・ミュラー(Thomas Mueller)を主要国際大会では2012年以来となる先発メンバーから外し、驚きを引き起こしていた。しかし失望の前半を終えるまで、レーブ監督はなすすべもなく自身の選択肢を考慮せざるをえなくなった。
指揮官はレオン・ゴレツカ(Leon Goretzka)に代えミュラーを投入し、最後の交代カードを切った。
しかし、その選手交代がドイツを活性化させることはなく、素晴らしい勝利を収めた韓国だったが、スウェーデンがメキシコに3-0と勝利したことで、印象的な戦いを見せながらも不運にも敗退となった。(c)AFP/Justin DAVIS