【6月27日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)に臨むアルゼンチン代表が、26日の一戦でナイジェリア代表に劇的な勝利を収めて16強進出を決めた後、その健康状態が心配されたディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏が、自ら元気であると語った。

 アルゼンチンが決勝トーナメントに進出するためには勝たなければならなかったこの試合中、同代表として1986年W杯を制覇したマラドーナ氏は目に見えて感情的になっていた。

 同氏はマルコス・ロホ(Marcos Rojo)が終盤に決勝点を決めると、友人と観戦していたVIP席から前に身を乗り出し、品位に欠けるジェスチャーを見せた。

 マラドーナ氏は27日、自身のインスタグラム(Instagram)に「私は元気であり、病院に運ばれていないということをすべての人に伝えたい」と記した。

 映像では、放心状態になったマラドーナ氏の様子も映し出されていた。

 マラドーナ氏は歩くのがやっとであり、2人の友人に支えられながらVIP席のダイニングルームに連れられ椅子に座った。

「ナイジェリア戦のハーフタイム中に首がとても痛くなり、血圧が低下した」

「医師に診てもらい、後半が始まる前にホテルに戻ることを勧められた。しかしわれわれは危機的な状況にいたから、観客席に残りたかったんだ」「どうすればあの場から去ることができるんだ?」

 医療関係者は国営ロシア通信(RIA)に対し、救急救命士がマラドーナ氏の血圧を測ったものの、同氏はあらゆる医療的援助を拒んだと話している。(c)AFP