複婚で有罪の宗教団体幹部2人、自宅軟禁刑に カナダ
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【6月27日 AFP】カナダの裁判所は26日、複婚の罪で有罪判決を受けたモルモン教の分派教団の幹部2人に対し、自宅軟禁の刑を言い渡した。同国で約130年前に施行された1人以上の妻を持つことを禁じる法律の試金石となる事例といえる。
ウィンストン・ブラックモア(Winston Blackmore)被告(60)とジェームズ・オラー(James Oler)被告(53)はモルモン教の分派教団で一夫多妻制を掲げる「末日聖徒イエス・キリスト教会原理派(FLDS)」の幹部で、長い法廷闘争と私生活に関する調査の結果、2017年に複婚の罪で有罪判決を言い渡された。
両被告には最長5年の禁錮刑が言い渡される可能性もあったが、ブラックモア被告には自宅軟禁6月、オラー被告には自宅軟禁3月の条件付き判決が言い渡された。
ブラックモア被告には妻25人、オラー被告には妻が5人おり、両被告がもうけた子どもの数は合わせて160人以上に上るという。
カナダで複婚の罪で有罪判決が出たのはこれまで1899年と1906年の2例のみ。今回の事例では裁判が始まるまでに20年を要した。(c)AFP