【6月27日 AFP】モロッコのナッセール・ブリタ(Nasser Bourita)外務・国際協力相は26日、米主導の有志連合の会議に出席し、アフリカにはイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」や国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系武装勢力「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織(AQIM)」などに所属する過激派が1万人以上存在するとの見解を示した。

 首都ラバトに近いスコイラ(Skhirat)で開かれた会議でブリタ氏は、「ダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)の戦略展開の構想において、アフリカは最も狙われている地域の一つ」とした上で、アフリカの脆弱性がテロリストたちに付け込まれていると指摘。ISを打倒するため、アフリカ諸国と有志連合間の協力を呼び掛けた。

 さらにブリタ氏は米国のブレット・マクガーク(Brett McGurk)有志連合特使との合同記者会見で、アフリカ大陸はシリア、イラク、アフガニスタンに次いでイスラム過激派の攻撃を多く受けており、犠牲者の数は欧州を上回っていると述べた。(c)AFP