【6月25日 AFP】インドの12歳の少年が、世界史上2番目の若さでチェスの「グランドマスター」の称号を獲得した。

 プラグナナンダ・ラメシュバブ(Praggnanandhaa Rameshbabu)君は、24日までイタリア北部で開催された大会でアグレッシブな対局を繰り広げ、12歳10か月と13日で偉業を成し遂げた。

 ただ、2002年にちょうど12歳7か月でグランドマスターになったウクライナのセルゲイ・カリャーキン(Sergey Karjakin)氏が持つ最年少記録を破ることはできなかった。

 プラグナナンダ君は同国南部チェンナイ(Chennai)出身で、銀行員の息子として生まれた。

 父親(53)によれば、プラグナナンダ君は1日6時間チェスを練習し、オンラインで過去の対局を観戦している。チェスに興味を持ち始めたのは、4歳に満たない頃。17歳の姉バイシャリ(Vaishali Rameshbabu)さんもこれまでに2度、若手のチェス大会で優勝している実力者だ。

 しかし、家族は2人がさらなる遠征やトレーニングをするための費用を賄うことができなかったという。

 父親は地元メディアに対し、「息子の中にあるチェスへの情熱は止まらなかった。私は諦めて、指導教室に入れた。以来、とどまるところを知らない」と話した。(c)AFP